マッサージ

先週の木曜日

約束どおり

彼と会った



珍しく

待ち合わせ場所には

彼が先に来ていた


今回は

4月に1度行ったことのある


彼の職場からも

私の家からも

近いホテル


お互い

知り合いに見られないように

細心の注意をはらって


少し距離を置いて

ホテルに向かう



ホテルに着いたら

まずはお風呂


今回のお風呂は

泡風呂


モコモコの泡にまみれて

2人でお話し


泡風呂は入った時は

気持ちいいけど

すぐにのぼせてしまう


彼の身体を洗ってあげて

自分の身体も洗って


お風呂を出て

すぐにベッドへ



この日のために

用意した

スィートアーモンドオイル


オリーブオイルより

サラサラしていて

マッサージには最適


彼にうつ伏せになってもらい

足の指から

丁寧にマッサージ


ふくらはぎから

太腿の裏と内腿

おしりを親指で押すと

彼の身体は

ビクンと動いた


少しだけ

穴の方へ指を入れると

彼は静かに

声を出す


私の手の温度が

心地よかったらしく


“姐さんはマッサージの仕事

するべきだよ”と

ほめてくれた


背中から肩甲骨

首まで優しく

マッサージして

仰向けに


彼はもう

準備万端だった


でもまだおあずけ


すねからまた内腿


とばして

胸までマッサージして

彼の中心へ


オイルをたっぷりと手につけて

下から上へ

優しく撫でる


もう彼は

我慢しきれない


見てすぐわかった


私も…

もう洪水状態


手を止めて

口で

マッサージの続きをした


“気持ちいいよ…”

何度も囁いて


“これ以上はダメ”と

私の口から離した



“今度は姐さんの番だよ

どうしたい?”


私は

“入れてほしい”と

言った


私の洪水状態も

止まらない


そのまま

彼の上に

またがった



つづく

2つの約束

今週、水、木曜日

2連休を取った


2日休みがあれば

どちらか1日

彼と会えると思って


先々週

休みの話をしたら

彼は

覚えておくねと

言ってくれた



なのに…

やっぱり彼は

そんなこと

すっかり忘れて


覚えていたけど

あえて休みを

合わせてくれなかったのか


どちらも仕事だと

言われてしまった



木曜日の仕事終わりなら…と

言われ

その日に会うことになった



私は

ほんとは

夜会うのは好きじゃない


昼間なら

家族に内緒で

会えるけど


夜は

友達と会うと嘘を言って

出かけなければならない



最近

そこまでして会うのが

ちょっと辛くなってきた


旦那に

少し疑われてるし…



でも彼は珍しく


会ったらして欲しいこと


ズラズラと

LINEしてくるから


やっぱり

会って

いろんなこと

してあげたい



先週

もう1人の年下くん

Kくんから


“水曜日、夜勤明けで

午後から時間あるから

会いたいなぁ〜”と


連絡がきた


そろそろ

Kくんは

限界がきてるらしい



彼のために

取った休日だけど



Kくんと会えば

ホテルに直行だろう



会ってしまおうか…


そんなのダメだ


彼と会う前の日に


Kくんと

もしも

関係をもってしまったら


絶対

バレてしまう



それより

やっぱり


私には

そんな度胸はない



Kくんは

すっかり会う気でいて


“水曜日、楽しみにしてるよ〜”と

言ってきた



曖昧な返事をした



はっきり断らないと…



でも

ホテルは絶対断って


ちょっとお茶するくらいなら

いいかな…



優柔不断だな…



ちゃんと断らないと




木曜日が待ち遠しい



何もかも忘れて


彼と


1つになりたい

超年下の男の子

2週間ほど前

突然LINEがきた


“お久しぶりです

お元気ですか?”



8月に友達に誘われて

2回りも下の男の子2人と

飲み会をした


その時に知り合った男の子

KくんからのLINE


あの時の飲み会

つまらなかったので

もう彼らと連絡をとることも

ないと思っていた


スルーしようと思ったけど

少し気になって


“お久しぶりですね

急にどうしたの?”と

返信



Kくんは

“飲み会の後から

Tさん(私)のこと忘れられなくて…

今度2人で飲みに行きませんか?”と

誘ってきた



このKくん

あの飲み会の後

私の友達と

寝ていた


友達にその話を聞いた時

正直驚かなかった


あの時の彼女

私の知らない

女の顔

Kくんを狙ってるのが

みえみえだった


Kくんもまた

それに応えてる感じだった


次は私か…


いっそのこと


“SNちゃんと寝たんでしょ?”と

言ってやろうかと思ったけど


”おばさんのこと、からかってる?

どんだけ歳離れてると思ってるの?”


すると

“全然おばさんじゃないです!

Tさんすごい俺の好みなんです”


“はっきり言います

俺と寝ませんか?”



恐ろしい…


若い男の子

女なら誰でもヤリたいのはわかる


でも

こんな親ほど歳が離れてる私にまで

そんなこと言ってくるとは


少しからかってやろう



こんなことから

私とKくんの

LINEのやりとりが始まった



もちろん

Kくんの申し出には

OKをしていない


“いつかねー”と

はぐらかしてる



それから

毎日来るKくんからのLINE


“Tさん会いたいよー”


“ヤリたいよー”


“我慢できないよー”


そして

数々のエロい言葉



だんだん

私もそのLINEに

のめり込んでいく



それは

まだ身体の関係を持つ前の

彼とのLINEに少し似ていて


懐かしくて


楽しくて



もちろん

Kくんと

関係を持つ気はない


でも


ワガママで

ズルい彼とのことを

考えると



あと

20歳若かったら

迷わず

Kくんのところに

行ってしまっただろう…




昨日

彼女の元から

帰ってきた彼


いつものように


“疲れたー”

“眠ーい”


ほんとに無神経だ



来週の予定も

決まらないまま…



もし来週

彼と会えないのなら


Kくんと

会ってしまおうか…



気が楽になるなら


それもアリなのかも



でも…

2回りも下の男の子と

やる度胸はない



Kくんではなく


彼から


“会いたいよー”って


言われたい…