運命

またまた

彼の私に対する

放置期間が始まって

特に変わったことがないので…


出会った時のことを

書きたいと思います



ちょうど4年前の12月


私は家からチャリで15分ほどの

とあるお店の求人広告を見て応募し

そこで働くことになった



出勤初日

私が配属になった部署にいた

パートリーダーの青年

それが彼だった


‘今日からお世話になります’と

挨拶をすると


‘これから僕と同じ仕事を

してもらいますので

何でも聞いて下さいね

教えるの下手ですけど…’と

優しい笑顔で話しかけてくれた


爽やかな風がフワ〜っと吹いた

(ように感じた)


ふとその青年の耳を見ると


私と同じ片方の耳に

私と同じ数のピアスの穴が

開いていた


それを見た時

なぜか運命を感じた


そんな些細なことだけど…

すごく嬉しかった


でもその時は

もちろん彼と関係を持つなんて

思いもせず


運命を感じたとはいえ

彼を優しい好青年

としか見てなかった


そんな彼は

職場の人気者


ファンがたくさんいた


最初は仕事の話以外

することはなかったけど


だんだん冗談を言いあえるようになって


1年たった頃

初めて職場の飲み会に参加した


その頃LINEの交換をした


お店の場所がわからないという彼と

待ち合わせをして

一緒に店に向かった


ドキドキする私をよそに

彼は早足で歩く


(こんなおばさんと一緒に

歩くなんてイヤなんだな…)


少し落ち込み気味で店に到着


なんとなく勝手に

お酒が弱そうに見えた彼


実際はかなりの酒豪だった


会は盛り上がり

彼にファンがたくさんいるという

話になった時


‘前におばちゃんにお持ち帰り

されそうになったんすよ

僕は全然年上には興味ないから

断りましたけど’と

笑って話す彼



その時…

私は自分の手が震えていることに

気づいた


私は彼のことが好きだったと

その時わかってしまった


でも…

年上には興味ないと

酔いながらも

彼ははっきり言った


その日以来

彼を意識するのはやめた



それから半年が過ぎ

私は職場の人間関係で悩み

それにいち早く気づいてくれた彼


毎日LINEをするようになり


悩みを話す日々から

プライベートの話をするようになり


お互い苗字で呼んでいた関係から

下の名前で呼び合うようになり


年上には興味がないと

言っていたのに…


ある日

‘年上の女性にいろいろ教わりたいな…’と

言われ


私はそれを受け入れた




出会ってから4年



一度は別れて


1年以上会わない時期もあった



1回目のお別れの時

彼に

‘何で私だったの?’と

聞いたけど

答えてくれなかった


人気者の彼は

いくらでも

年上の女性に

教わる機会はあったはず



今でも思う


何で私だったんだろう…


今さら聞けないけど



でも

1年以上たって

また私との関係を

復活させてくれて


彼も

運命だと思ってくれた…

と思いたい



いつまで続く

運命かわからないけど