余韻①

彼と会ってから

4日が過ぎた



いつもどおり

彼のLINEは

冷たい


未読スルーや既読スルーは

当たり前


それでもめげずに

スタンプを押してみる


すると

“お疲れ様”か

“おやすみ”の一言で

その日のLINEは終了



そんな対応をされて

寂しいけど


この前会った時の余韻が

まだずっと残っていて


あの日のことを

思い出せるうちは


まだ

辛くはない



あの日の彼は

いつもより

穏やかで

優しくて

面白くて


私の

日常の疲れや

彼のことで

一喜一憂していたことなど


全部

吹っ飛んでしまった



目を閉じると



とろとろのお風呂で


合わせた肌


彼の身体の熱と汗


彼の静かな吐息


彼の身体の重み


彼の指の感覚


口と舌で味わった


彼のもの



彼の言葉




鮮明に

思い出すことができる



そして

私の身体が

また

反応してしまう



やっぱり


もう


会いたい



今月は

彼の誕生日


きっと

会えないと思うけど


プレゼントだけでも


渡したい



何あげようかな…