1番

マッサージのつづき



彼の上にまたがって

ゆっくり動き

声をあげて

その動きを

激しくすると


彼は

“動くのやめて…

すぐイッちゃうよ…”


“ゴムつけるから”と

私を離そうとした


私は

“今日はこのまま…

つけないでしよう”と

言った


“…できちゃったら

どうするの?”

不安そうな顔で

私を見る


数日前から

下腹部が重くて

もういつ生理がきても

おかしくない状態だった


“今日なら大丈夫

もうアレくるから…”と

言うと同時に


彼は私を

仰向けに倒して

私の中に入って

激しく動いてきた


“気持ちいい…”

今度は私が

何度も囁く


“ごめんね…

もうイッちゃうよ…”


そう言って

彼は

私の中に

出した



また1つ


彼が彼女にしないこと


私にしてくれた



今まで

何度も身体を

重ねたけど


1番嬉しかった…



今までの1番は

私達の関係が復活して

久しぶりにした時


彼が

“おかえり…”と

言ってくれた時


私は

泣きそうになった



今回もまた

泣きそうになった



それから

彼の腕枕で

少しだけ眠って


TVを見ながら

買ってきた夕飯を食べて


今度は私が

彼の指で

私の洪水部分を

マッサージしてもらい


私は彼を

口で受け止めた



上からも

下からも

受け止めた…



気づくと

もう10時近かった


いつもなら

ホテルを出て

すぐにバイバイするけど


彼が

“ラーメン食いたい!”と

言うから

2人で

ホテル近くの

ラーメン屋さんに入った



普通のカップルみたいで


普通のカップルには

とうてい見えないけど


幸せな気持ちになった




あれから明日で

1週間たつ



彼からのLINEは

明らかに

減ってしまった


次の約束も

当然していない


いつものこと



来月は

彼は

旅行の予定があったり

身内の結婚式の準備で

忙しいと言っていた


それは

来月は会えないよと

遠回しに

言っている



寂しいけど

仕方ない



しばらくは

今までで

1番幸せだった

あの日のことを

思い出して


がんばろう



また会える日が来るまで

気長に待とう